パン製造技能士は国家資格で受験には受験職種の実務経験が必要
パン製造技能士とは国家資格である技能検定制度の1つで、パン製造を行う上で必要な資格になります。当然パン製造技能士資格を持っていない者がパン製造技能士と名乗ることは禁じられていますので、パン製造技能士になるにはきちんと試験に通る必要があります。
パン製造技能士を受験するにはまず受験職種の実務経験が必要になり、学歴や職業訓練等でその期間は異なってきます。
またパン製造技能士には1級、2級、特級とあり、2級では実務経験のみの場合2年以上、職種と同じ学科を卒業した場合は特になしとなっています。
一方、1級の場合2級合格者と1級直接受験と分かれており、2級を合格した者は実務経験のみで2年以上、職業訓練修了で2年以上が主で1級直接受験者の場合実務経験は7年以上、職種と同じ学科を卒業した場合高卒者で6年以上、大卒者で4年以上、短大・高専・高校専攻科卒業で5年以上、厚生労働大臣指定の専修学校・各種学校卒業で6年以上となっています。
直接受ける場合と、2級を踏んだ上での受験は大きく違いが出ますので、受験する場合は受験資格にきちんと目を通しておきましょう。ちなみに特級ですが、特級の場合1級合格した後の実務経験が5年以上必要になります。
パン製造技能士の主な試験内容
それではパン製造技能士の試験を受ける為に、2級、1級の試験科目を説明します。
まず2級の試験科目ですが、2級では支給された2種類の小麦粉(強力粉及び中力粉)のうち強力粉を選び各材料を秤量し直捏生地法(じかごねきじほう)で混捏(こんねつ)、発酵・焼成を行いイギリス食パンを3本作ります。この際、指定の型を使用する必要がありますので注意が必要です。大体の試験時間は6時間となっています。
1級の試験科目は水の配合を決定した上でイギリス食パンを作っていくわけですが、まず最初に各材料の使用量を算出します。次に支給された2種類の小麦粉のうち強力粉を使用し2級同様直捏生地法で混捏、発酵、焼成していきます。ここで作るイギリス食パンの数は4本、指定の型を用いて作成します。 試験時間は2級と同じ6時間です。
特級では工程管理・作業管理・品質管理・原価管理・安全衛生管理・作業指導及び設備管理について行い、試験時間は3時間となっています。
以上がパン製造技能士の主な試験内容です。
試験日や試験地などに関しては資格ナビなどのページで募集を行っていますので、そういった場所をチェックしてみて下さいね。こういったパン製造技能士資格は実際にパンの製造を行う上で非常に重要で、また職場で優遇されたり高技能の仕事を任されたりととても役に立ちます。
また自営業をされている方はお店の実力を証明するものにもなりますので、パン製造の仕事と関わっている人などは持っておいて損はない資格だと思います。